ワンちゃんの便と健康について



 
人間もワンちゃんも、健康のバロメーターは「便の状態」で推測することができます。

人間なら「お腹痛いな」とか「ちょっと下痢したわ・・・」などが分かりますが


ワンちゃんの状態は飼い主が観察 して、

不調が見られたら原因にアプローチしなくてはいけません。


そこで「良い便とは、どんな便?」かをご紹介します。


良い便の目安
1、細長くコロンとしている。 いくつかにまとまっている。

2、 適度に水分を含み、ある程度ツヤがある。

3、 茶色、焦げ茶色、濃いめの黄土色(食べているフードによって差異があります)

4、つまんでも崩れず、簡単に拾いあげることができる。

5、拾いあげた後、地面に汚れがほとんどつかない程度の硬さ。

6、異物がない。

7、食事の回数と同じか、プラス1〜2回。

 

「あら、うちの子ちょっと・・・」という場合は
次に
、「お腹に良い(良い便のための)食事」について
考えてみましょう。




              やわらかい便の場合 …お肉を多めにする。多すぎると硬くなりすぎる。
 
              硬めの便の場合 …水分の多いフードを与える。
                   または、フードに水分をふくませる。

 ウンチの硬さが気になる子にはウェットフードがオススメ


量が多い??
         便の量が多い場合、
 フードに消化吸収がよくない原材料が使われている場合があります。


または、特に栄養のないもので増量されているなども考えらえれる要因です。
ダイエットフードなどはカロリーを減らし、満足感を出すために食物繊維が主体の原材料で増量するなどのケースが見られます。

      ふだん与えているフードの原材料に着目してみましょう。


量が少ない??
     与えたフードの消化吸収がよいと、排泄物は少なくなります。
     ワンちゃんは自分に必要な栄養を吸収して、余剰なものは排泄します。

       
食事の量が少ないと、便の量も少なくなります。
       犬種・体重などを考慮して、食事の量を検討してみましょう。
臭い
        いつもより、臭い。普段と違う臭いがする場合。
        考えられる原因としては
        「食べすぎ」
        「未消化のまま排泄している」

        (消化しきれなかった、消化機能が低下している)
        「油分の多いものを食べた」
        「穀物をたくさん食べた」  

        などがあります。

        与えているフード、こっそり食べてしまったものなど
        検証してみましょう。

 

 

           便の色で腸内環境を観察することができます。
        
      黄色・・・小腸で十分な消化吸収が行われていない。

                   緑色・・・小腸で十分な消化吸収が行われていない。

                    黒色・・・胃、または小腸内で出血。

                   色が薄い・・・ペースト状で色が薄い場合、
             胆汁が不足している、肝臓に原因。

                     灰色・・・ 膵臓機能の低下。カルシウム、サプリメントの取りすぎ。

 
 
異物
    異物や異常を見つけたら、
    獣医さんを受診しましょう!

    参考は以下の通りです。

               ゼリー状の膜がかかっている。 
      腸炎により、腸の粘膜のはく離。ガムなどの食べすぎ。

              血が混じっている。 血便というほどではない。 大腸内で出血している。

              血便。 

              ツブツブ状のものがある。 寄生虫の卵。

              細長いものがある。 寄生虫。 または「えのき」のようなキノコ。

              白い欠片。 噛み砕いた骨。


              未消化物がある。             

 
便秘
              犬はあまり便秘をしません。

              便秘の場合、大腸、肛門の病気の可能性があります。

              長期的な便秘の場合は何か病気にかかっていることもあります。
      獣医さんに相談してみましょう。


以上、参考になりましたでしょうか??


毎日のことだから。
ずっと一緒にいたいから。

飼い主さんの愛情で、見守ってあげてくださいね!